妊娠中のアロマ|禁忌があるのはなぜ?使える精油をアロマセラピストが解説

「妊娠中にアロマを楽しみたいけれど、赤ちゃんへの影響が心配…」という相談をよくいただきます。
妊娠期はデリケートな時期で、普段平気だった香りが体に合わず、NGになることがあります。
さらに、妊娠中に使えない精油(エッセンシャルオイル)もあるため、注意が必要です。
禁忌、つまり「なぜ注意が必要な精油があるのか」を理解すると、不安が安心に変わり、アロマの香りは揺らぎがちなママの心に寄り添うお守りになってくれます。
この記事では、アロマセラピストの視点から、妊娠中のアロマ禁忌の理由を解説し、妊娠中に使えるおすすめ精油や安全な楽しみ方も詳しくご紹介します。
この記事で分かること
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目次
妊娠中にアロマの禁忌があるのはなぜ?

妊娠中にアロマの禁忌がある理由は、妊娠期は体が普段より敏感で、香りや成分に対する影響を強く感じやすくなるからです。
安全にアロマを楽しむために、まず「なぜ注意が必要なのか」を知っておくことが大切です。
妊娠中のアロマに注意する理由
精油には「成分が体に届きやすい」という特徴があります。
そのため、妊娠期には以下の点に配慮が必要です。
妊娠中に精油に注意する理由
- 精油の成分が血液を通じて全身に巡りやすい
- 胎盤を通じて赤ちゃんに影響する可能性がある
- 体を活発にする作用が刺激となる場合がある
精油は植物の香り成分を濃縮したもので、香りを吸い込むと鼻や肺から体内に入り、血液にのって全身に巡ることがあります。
妊娠中は胎盤を通して栄養が赤ちゃんへ届けられますが、条件によっては、香りの成分も間接的に届く可能性があります。
※一般的な芳香浴の範囲であれば、過度に心配する必要はないと考えられています。
また、精油の中には体の働きを活発にする性質を持つものもあり、妊娠初期や体調が不安定な時期には刺激になることがあります。
そのため、一部の精油は「禁忌」として注意が呼びかけられています。
妊娠中に避けたいアロマ精油
妊娠中に避けたい精油は、体の働きを強めるものや、ホルモンの働きに似た作用を持つとされるものです。
こうした精油は、出産後や体調が安定してから楽しむのがおすすめです。
代表的な精油には以下のようなものがあります。
| 種類 | 代表的な精油名 |
| 体の巡りを活発にするとされるもの | ローズマリー、セージ、ジャスミン、ローズ、シナモン、クローブ など |
| ホルモンバランスに影響すると考えられているもの | クラリセージ、サイプレス、フェンネル など |
| 刺激が強いと感じやすいもの | レモングラス、ペパーミント など |
特に妊娠初期(〜15週頃)は、体調や気分の変化が大きく、香りに敏感になりやすい時期です。
避けた方が安心とされる精油は、無理に使わず、体の変化を優先して過ごしましょう。
もし禁忌のアロマを使ってしまったら?
うっかり禁忌の精油を使ってしまっても、過度に心配する必要はありません。
芳香浴で香りを楽しんだ場合、体に取り込まれる成分はごくわずかだからです。
「一度嗅いだだけで、すぐに何かが起こる」ということはほとんどありません。
すぐにできる対処法は次の通りです。
- 窓を開けて換気をする
- ゆっくり深呼吸をする
- 気分が悪ければ横になって休む
大切なのは、不安や後悔で自分を追い込まないこと。
妊娠中は心の緊張が体に影響しやすい時期でもあります。
一度香りを嗅いで少し刺激を感じても、過度に心配する必要はありません
今後は、体調や気分に合わせて、より穏やかで安心できる香りを選んで楽しみましょう。
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妊娠中に使えるアロマ精油 おすすめ7選

妊娠中でも比較的穏やかで、心地よいと感じやすい精油を7つご紹介します。
| 精油名 | 香りの特徴 | 香りのイメージ |
|---|---|---|
| オレンジ・スイート | 親しみやすい甘さ | ぽかぽか、明るい |
| マンダリン | やわらかく穏やか | ふんわり、やさしい |
| グレープフルーツ | すっきり爽やか | シャキッ、軽やか |
| ベルガモット | 爽やかさと甘さ | ほっ、落ち着く |
| 真正ラベンダー | やさしく穏やか | しっとり、静か |
| ネロリ | 深みのあるフローラル | 上品、特別 |
| カモミール・ローマン | 青リンゴのような甘さ | まろやか、包まれる |
香りの感じ方には個人差があるため、まずは「心地よい」と感じるものから少量で試してみてください。

CHIKAKO
サロンでは、実際に香りを嗅ぎながら、その日の気分や体調に合った精油を一緒に選んでいます。
ときには、香りを使わないこともあるんですよ。
- これらはすべて『天然100%の精油(エッセンシャルオイル)』であることを前提としています。
合成香料(アロマオイル)は、妊娠中のデリケートな体には刺激が強いため避けましょう
- 妊娠中の経過や体調には個人差があるため、現在通院中の方や、お腹の張りなどが気になる方は、念のため主治医にご相談いただくのが最も安心です。
オレンジ・スイート

オレンジ・スイートは、もぎたての果実を思わせる親しみやすい香りが魅力。
気分を明るくしたい時や、リビングを和やかな雰囲気にしたい時に最適です。
クセがなく、妊娠中も受け入れやすい精油の代表格といえます。
マンダリン

マンダリンは、オレンジよりさらに柔らかく、甘く穏やかな香りが特徴です。
不安や緊張を感じる夜、そっと心に寄り添ってくれます。
香りに敏感な時期でも、ほのかに漂わせるだけで優しく空間に馴染みます。

CHIKAKO
サロンでは、妊娠中の方に圧倒的人気No.1なのが実はこのマンダリンなんです。
「普段は選ばないのに、妊娠してからこの香りが一番しっくりくる」というお客様が多くて、心と体の変化って本当に不思議だなあ、といつも感じています。
グレープフルーツ

グレープフルーツは、爽やかさの中にほろ苦さを感じる、すっきりとした香り。
朝の目覚めや、気分をリフレッシュしたい場面にぴったりです。
香りの印象がはっきりしているため、まずは少量から試してみるのがおすすめです。
ベルガモット

ベルガモットは、アールグレイの香り付けにも使われる、上品で落ち着いた柑橘の香りです。
気持ちが張り詰めている時や、一日の終わりにホッと一息つきたい時間を、優雅に演出してくれます。
真正ラベンダー

真正ラベンダーは、数あるラベンダーの中でも特に優しく穏やかな芳香を持ちます。
静かな夜を過ごしたい時や、リラックス空間を作りたい時の定番。
香りの感じ方には個人差があるため、控えめな量から楽しむのがコツです。
ネロリ

ネロリは、ビターオレンジの花から採れる、深みのあるフローラルな香りです。
自分を労わりたい時や、特別なひとときのアクセントに。
少量でも豊かに香るため、ごくごく微量から取り入れるのが理想的です。
カモミール・ローマン

カモミール・ローマンは、青リンゴを思わせる、甘く優しい香りが特徴。
心が繊細になりやすい時期、まろやかな香りが安心感を与えてくれます。
香りを濃く感じやすいため、安定期以降に「ごく淡い濃度」で楽しみましょう。
妊娠中のアロマ精油の楽しみ方

妊娠中は、体調に合わせて普段より控えめな楽しみ方を心がけましょう
アロマディフューザーで楽しむ
妊娠中は、空間に香りを広げる「芳香浴(ほうこうよく)」がおすすめです。
芳香浴のポイント
- 短時間から:10〜15分ほど、ほのかに香る程度でOK
- こまめに換気:香りがこもらないよう、時々新鮮な空気を入れ替えましょう
- ディフューザーがなくてもOK:マグカップにお湯を張り、精油を1滴垂らすだけでも十分に楽しめます
香りに敏感になりやすい時期のため、「香りの強さと時間」を調整して、心地よい範囲で取り入れてみてください。
マッサージ・トリートメントを楽しむ
植物油(キャリアオイル)に薄めて肌に塗る場合は、芳香浴よりも慎重に行う必要があります。
妊娠中は肌が敏感になりやすく、普段は問題ない植物油でもトラブルが起きることがあるため、無理のない範囲で行いましょう。
- 自宅で使う場合
- 安定期以降に使用する
- 精油の濃度は0.5%以下(通常の半分以下)に薄める
- プロに任せる場合
マタニティケアに詳しいセラピストに、その日の体調に合わせてトリートメントオイルを選んでもらうと、より安全で深いリラックスにつながります。
妊娠中にアロマを安全に楽しむポイントは?
妊娠中にアロマをより安全に楽しむために、意識しておきたい「5つの安全ポイント」をご紹介します。
- 精油の種類を正しく選ぶ
禁忌とされる精油は避け、妊娠中に使える穏やかな香りを選びましょう。 - 濃度を低く保つ
肌に使う場合は「0.5%以下」を目安に。芳香浴でも、まずは1滴から試すなど、量は控えめにするのがコツです。 - 使用時間を短くする
長時間の芳香浴や強すぎる香りは、頭痛や気分不良の原因になることがあります。
「心地よい」と感じる短時間から楽しみましょう。 - 体調や時期に合わせる
特に妊娠初期や体調が不安定なときは、香りに敏感になりやすいものです。無理に続けず、その日の体調を最優先してください。 - 光毒性(こうどくせい)に注意する
グレープフルーツやベルガモットなどの柑橘系精油は、肌についた状態で紫外線(日光)に当たると、赤みやシミの原因になります。肌に直接触れないよう注意しましょう。
妊娠中のアロマに関するよくある質問

妊娠中のアロマについて、よくある質問をまとめました。
迷ったときやちょっと気になるときに、ぜひ参考にしてくださいね。
-
妊娠中にラベンダーのアロマは使えますか?
-
種類(学名)を正しく選べば、芳香浴で安心して楽しめます。
ラベンダーにはいくつか種類がありますが、妊娠中におすすめなのは 真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)。成分が穏やかで、夜の休息時間にも向いています。
一方、以下の種類は妊娠中に控えましょう(ケトン類を多く含むため)
- ストエカスラベンダー(Lavandula stoechas)
- スパイクラベンダー(Lavandula latifolia)
ポイント:「ラベンダー」と書かれていても、必ずラベルの学名をチェックしてください。
-
ゼラニウムには子宮収縮作用がありますか?
-
芳香浴の範囲であれば、過度な心配は不要です。
ゼラニウムは女性の気分の揺らぎを和らげる精油です。ネット上で「子宮収縮」と心配されることもありますが、それは成分を大量に摂取・塗布した場合の理論上の話。お部屋でふんわり香らせる芳香浴では、通常影響はありません。
使うときのコツ
- 不安を感じる場合は安定期まで控える
- より穏やかなオレンジやマンダリンに切り替える
香りでリラックスすることを優先しましょう。
-
妊娠中にヒノキのアロマは使えますか?
-
はい、芳香浴で森林浴のような心地よさを楽しめます。
ヒノキは日本人になじみ深い、清々しい香り。肌への刺激は少し強めなので、入浴時に原液を直接お湯に入れるのは避けましょう。
おすすめの使い方
- ディフューザーで香らせる
- コットンに1滴垂らして枕元に置く
肌に触れない方法で楽しむのが安全です。
-
化粧品やスキンケアに含まれる精油は大丈夫?
-
通常の使用範囲であれば、過度な心配は不要です。
市販の化粧品やシャンプー、ボディソープに含まれる精油は、すでに低濃度に希釈されているため、安全性は高いです。
注意点
- 妊娠中は肌が敏感になりやすく、香りを強く感じることも
- 香りがきつい・肌に違和感がある場合は、無香料タイプに切り替える
自分の感覚を大切に、安全に楽しみましょう。
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まとめ|香りを味方に、妊娠中もアロマライフを!
この記事では、アロマセラピストの視点から、妊娠中にアロマの禁忌がある理由を解説し、妊娠中に使えるおすすめのアロマ精油や精油の安全な使い方などについてもご紹介しました。
この記事のポイント
- 妊娠中は香りや成分に敏感になりやすい
- 禁忌精油は避け、穏やかな香りを選ぶ
- 芳香浴は短時間・控えめに楽しむ
- 肌に塗る場合は濃度0.5%以下で使用
- 柑橘系精油は光毒性に注意する
妊娠中のアロマに禁忌があるのは、ママの体とお腹の赤ちゃんを何よりも大切に想うからこそ。
ふとした瞬間に漂う優しい香りが、心にゆとりを、そして赤ちゃんとの穏やかな時間をもたらしてくれるはずです。
心身ともに健やかなマタニティライフを、大好きな香りと共に過ごせますように。
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アロマを安心して楽しむためには、精油の扱い方や種類ごとの注意点を知っておくことも大切です。
ここでは、妊娠中や日常のアロマケアに役立つ関連記事をご紹介します。
気になるテーマから少しずつ知識を深めていくことで、アロマは心強い存在になります。
香りを味方に、今の自分にちょうどいい心地よさを見つけてみてくださいね。
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執筆・監修者情報
佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト
過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。
【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。
心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。
*ご利用にあたっての注意点*
当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。
■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。
■精油と天然石のご利用について(安全に関する重要事項)
アロマセラピーで使用する精油、および天然石やパワーストーンは、医療機器、医薬品、または治療法ではありません。当ブログの内容は、病気の治療や診断を目的とするものではなく、特定の健康状態や病状に対する効果を断定することはできません。
- 精油の使用について: 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。
- 体調変化について: 万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、専門家の指導を仰ぎ、医師にご相談ください。



