一日10分で全身ポッカポカ〜フットバス(足湯)のすすめ

「わあ、これだけで温まってリラックスできました!」
「これから施術本番ですよ!! ベッドで横になってお待ちくださいね。」

こんにちは、アロマセラピストの佐藤千佳子です。

冒頭のやり取りは、フットバスを終えられた直後のお客様とのものです。

フットバスで足を温めただけで、緊張がほぐれとてもリラックスできたそうです。
もしかして、私の出番なし!?

当店では、全てのメニューにおいて、施術前にフットバスに入っていただいています。

フットバスとは、ズバリ「足湯」のこと。
足だけをお湯に浸ける入浴法です。

フットバス(足湯)は、血行を良くすることで、
足だけではなく身体を温め、副交感神経(休息の神経 / リラックスモードの神経)を高めてくれます。

また、フットバスに入りながら、精油の香りを楽しんでいただいているので、心も体もリラックスし、良い状態で施術を受けていただくことができるのです。

お客様の第一声にあったように
「温まってリラックスできる」フットバス(足湯)は、ご自宅でのケアとしても、とってもオススメです。

今日は、フットバス(足湯)のメリット・やり方についてお話しいたしますね。

フットバス(足湯)のメリット

1. 全身ポカポカ 〜冷え・むくみ・デトックスに

血液は、心臓から送り出され、足先まで流れて、足の運動によって心臓へと戻ってきます。

足は、心臓から最も遠い場所にあり、血液の折り返し地点です。
足が冷えていると、心臓から送り出された血液が足で冷やされ、冷えた血液が心臓へと戻ってきます。
足が冷えていると身体は冷えて当たり前。

また、脚がむくんでいる時、その場所を触ってみると冷えていることが多くありませんか?

実は、「むくみ」も血液の流れと大きな関係があり、血行が悪いと同時にリンパの流れも滞り、そこに水分が滞留してしまうのです。

身体が冷えてるな、と感じたら、足を温めてあげるのが一番!

フットバス(足湯)で足が温まると、身体が温まり、滞留している水分や老廃物が回収されるので、むくみが軽減されていきます。

2. 女性の不調トラブルにも 〜痛み緩和に

生理痛や頭痛、腰痛、肩こり、関節痛やリウマチなど、痛みを伴うトラブルで悩んでいる方にも足湯はオススメです。

温かい血液が身体を巡り身体が温まると、リラックスした状態になり、その過程で、痛みの緩和につながります。

3. 自然と眠気がやってくる 〜疲労回復・良質な睡眠に

人間の身体には、脳や内臓の疲労回復のために、夜になると体温を下げていく働きがあります。

なかなか眠りにつけない時は、寝る30分〜1時間くらい前に、足湯を行ってください。
足湯で身体の深部温度が一度上がりますが、温度が下がっていくににつれて、自然と眠気がやってきますよ。

良質な睡眠を取ることで、疲労回復や美肌にも繋がります。

4. 身体への負担が少ない 〜入浴ができない時に

全身浴は、身体を温める方法としては一番良いです。
しかし、疲れている時に入浴して、余計に疲れがドッと出てきた経験はありませんか?

実は、全身浴は、身体に負担をかけることもあるのですよ。

足湯は足を温めるだけなので、身体に負担がかかりません。
病気や怪我などで、入浴がつらい時や、できない時にオススメです。

私も寝たきりの義母の介護をしている時、フットバスに入ってもらってました。
足湯のたびに「気持ちいい〜」と言っていました。
幸せの時間だったようです。

実際にフットバス(足湯)をしてみよう!

用意するもの

  • 両足が入るバケツ(足首上までしっかりと浸かる深さのもの)
  • お湯(少し熱め / 足首上まで浸かれる量)
  • 熱湯(お湯が冷めてきた時の差し湯用)
  • タオル2枚 (バケツの下に敷く用 / 足拭き用)
  • 膝掛け(必要であれば)

やり方

  1. 熱めのお湯をバケツに入れる。
    *私は42〜43度前後にしています。
  2. お湯に10分くらい浸かる。
    *くるぶしまでしっかりと浸かってくださいね。
    内側(親指側)のくるぶし・指三本上に、女性特有の症状にオススメのツボ「三陰交(さんいんこう)」があります。そこを温めるとGOOD!
  3. お湯が冷めてきたら、差し湯をする
    *サロンでは発泡スチロール製のものを使用しています。見た目はイマイチだけれど保温性◎
    差し湯しなくても良いのでお気に入りです。
  4. 足湯を終えたら、足の水分をしっかり拭き取る
  5. 水分補給を忘れずに。

アロマや入浴剤を使ってフットバス(足湯)をもっと楽しむ

フットバス(足湯)にオススメの精油

  • 冷えに
    マージョラム / ジンジャー / ローズマリー(シネオール) / グレープフルーツ など
  • むくみに
    グレープフルーツ / ジュニパー / サイプレス / ローズマリー(シネオール) /  ゼラニウム / ユーカリ など
  • 水虫に
    ティートリー / レモングラス / パルマローザ / レモン / シナモンなど
  • 風邪気味の時に
    ユーカリ / サイプレス / ティートリー  / ローズマリー(シネオール) / レモン など
  • 生理痛
    ゼラニウム /  ラベンダー / マージョラム /  イランイラン / ジンジャー など
  • リラックスに
    ラベンダー / オレンジ / ベルガモット / マージョラム など
  • リフレッシュに
    レモン / ユーカリ / ローズマリー / レモングラス など

使い方

私はいつも、塩か乳化剤で精油を希釈して使っています。

大さじ1くらいの塩や乳化剤に、精油を1〜2滴くらい入れて混ぜ合わせます。
それをフットバスに加えてよく混ぜてから入ります。

使用する精油は、その時のあなたのお好みや気分でOK!
目的を持ってフットバス(足湯)に入るときは、上記の精油を参考にされても良いですよ。

*それぞれの精油の注意事項は守ってくださいね。

終わりに

フットバス(足湯)の魅力は、なんといっても、
「洋服を脱がなくても良い」
という、手軽さではないでしょうか。

本を読みながら、テレビを見ながら、スマートフォンでメールやSNSをチェックしながら・・・など、ついでにできてしまいます。

「お湯に足をつける」ことが楽しみになってきたら、
フットバス(足湯)の後に、オイルでマッサージをしてもいいですね!

血の巡りを良くして、冷えや寒暖差に負けない身体を作っていきましょう♪

フットバスに入りながら、この記事を書きました♪
これからの季節、「フットバスに入りながらデスクワーク」が定番になりそうです^^

*精油(エッセンシャルオイル)を使用する際の注意点*
  • 精油は、医薬品ではありません。また、アロマセラピーは医療ではありません。掲載内容を基にアロマセラピーを実践される場合は、自己責任でお願いします。
  • 体質などにより、アレルギーやトラブルが起こる場合があります。精油の濃度や禁忌事項に充分注意し、ご自身の体調や体質に合わせてご活用ください。お肌や心身に不調を感じる場合は、速やかに医師の判断を仰いでください。
  • 妊娠中の方をはじめ、持病がある方、高齢者の方は使用できない精油があります、また、健康状態に気になることがある方や、医療機関で治療中の方は、必ず医師や専門家に相談の上、安全にお使いください。