ベルガモットの香りが苦手なのはなぜ?その理由と印象を変える3つの方法

こんにちは!アロマエサンスのちかこです。
その明るく爽やかな香りは、心に太陽の光を差し込むような魅力がありますが、中には「どうしても苦手」「なぜか落ち着かない」と感じる方も少なくありません。
アロマセラピストとしてお伝えしたいのは、香りの感じ方には、体調やホルモンバランス、そして過去の記憶や感情が深く関わっているということ。
そのため、「苦手」と感じることは、決して悪いことではありません。
むしろ、心や体が、あなたに何かを伝えようとしている大切なメッセージなのです。
この記事では、ベルガモットの香りを苦手に感じる理由や背景をひもときながら、香りとの付き合い方を少しずつ変えていくための3つの方法をご紹介していきます。

CHIKAKO
苦手な理由がわかると、ベルガモットの香りがこれまでとは少し違って感じられるかもしれません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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目次
ベルガモットの香りが苦手な理由とは?

ベルガモットの香りを「苦手」と感じるのは、「体調・気分」、「精油の成分」、「香りの記憶や好み」という3つの要素が複雑に絡み合って生まれることが多いです。
ここからは、ベルガモットを苦手と感じやすい理由を3つご紹介します。
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ベルガモット
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理由1: 体調や気分の変化
「ベルガモットの香りが、昨日は平気だったのに、今日は少しきつく感じる」という経験をしたことはありませんか?
私たちの嗅覚は、体調やホルモンの揺らぎ、心の疲れ具合によって、その印象が驚くほど変わります。
特にホルモンバランスが変わりやすい時期や、寝不足が続いているときなどに、ベルガモットの明るくやさしい香りさえ、「少し刺激的」だと感じられることがあります。
また、逆に「何も香らない」と感じる日もあるかもしれませんね。
いつもは大好きなベルガモットの香りが苦手に感じるときは、「今はゆっくり休みたい」という体からのメッセージかもしれません。
そんなときは、無理をせず、ご自身の声にそっと耳を傾けてあげてください。
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鼻(嗅覚)は、私たちを守るための非常に優秀なセンサーです。
そのため、新しい匂いが入ってくるとすぐに察知しますが、「危険がない」と判断した香り(アロマなど)に対しては、脳が情報をシャットダウン(順応)して、疲れないようにします。
「香りがしない」と感じるとき、それは鼻が壊れたのではなく、「安全だよ」と体が慣れてしまった証拠です。
だからこそ、継ぎ足して濃度を濃くするよりも、一度香りを休ませてあげることが大切なのですね。
理由2:ほろ苦い香り成分
ベルガモットの香りは、スイートオレンジやマンダリンのように、ただ甘くジューシーなだけではありません。
ほろ苦くて少し渋いニュアンスが、香りの奥に潜んでいます。
おなじみの柑橘系フルーツの香りを想像してベルガモットの香りを嗅ぐと、このビターな苦みが予想外の刺激となり、不快感につながることがあります。
まるで、「ミルクチョコレートの甘さ」を期待したときに、「カカオ80%のハイカカオチョコレート」を口にしたときのような、予期せぬほろ苦さを体験した時のような気分かもしれません。
けれど、その違和感も、あなたの嗅覚がきちんと働いている証拠ですよね!
「今の自分には少し深みのある香りなんだな」と受け止めてみてくださいね。

CHIKAKO
香りからメッセージを受け取ることが得意な方は、「このほろ苦さは何を教えてくれているんだろう?」と、深く考えてみるのも良さそうですね。
苦手な香りも、あなたへのメッセージかもしれません。
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理由3:香りの記憶や好みの影響
ベルガモットの香りを苦手と感じる背景には、「香りの記憶」や「好み」が影響していることもあります。
- どっしりとした香りが好みの方
フランキンセンスやサンダルウッドのようなウッディ系や樹脂系の重厚で深い香りを好む方にとっては、ベルガモットの軽やかなトップノートに、物足りなさや落ち着かない感覚を覚えることもあります。 - アールグレイを連想してしまう
ベルガモットは紅茶のアールグレイの香りづけの香りとして有名です。そのため、精油として嗅いだ際に、「飲み物の香り」のイメージが強くなりすぎて、心を安らげる目的のアロマセラピーとして集中しにくいと感じる方もいらっしゃいます。

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香りの好みは、その人が求める「心地よさの形」を映し出しています。
苦手だなと感じるときは、香りに自分を合わせようとせず、今の自分にとって一番心地よい香りを選んであげてくださいね。
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ベルガモットの香りの印象を変える3つの方法
ベルガモットの香りが苦手だから使わないのは、とてももったいないことです。
自分の状態やベルガモットの香りの特徴に合わせて、ほんの少し、アプローチを変えてみるだけで、ベルガモットは違った表情を見せてくれますよ。
ここでは、苦手な香りを心地よく楽しむために、アロマセラピストである私も実践している3つの具体的な方法をご紹介します。
方法1:香りの感じ方をコントロールする

苦手な香りを我慢して嗅ぎ続けると、脳はその経験を「嫌な記憶」として残してしまいます。
そうならないよう、
- ほんの少しだけ嗅ぐ
- 少し離れたところで感じる
などといった小さな工夫で、あなたの鼻(嗅覚)に「大丈夫だよ」という安心感を与えてあげましょう。
香りのコントロール方法
- 短い時間で楽しむ
ベルガモットは香りがしっかりしています。
長く香らせるよりも、タイマーを5分ほどにセットして「ふわっと」楽しむほうが、心に残りやすくなります。
「もう少し嗅ぎたいな」と思うくらいで終わらせると、香り疲れを防げますよ。 - 苦手と感じたら休む勇気
香りを心地よく感じられないときは、無理をせず、ベルガモットの香りを香らせるのをやめましょう。
我慢して使っていると、ベルガモットの香りを嫌いになってしまう可能性もあります。
アロマは、「心が心地よい」と感じられる範囲で楽しむもの。
あなたのペースで、ゆっくりと香りとの距離を育てていきましょう。
方法2:精油の保管方法を徹底する

ベルガモットの香りは、精油の品質や鮮度によっても大きく変わります。
柑橘系の精油はとても繊細で、酸化(空気に触れて古くなること)しやすく、香りがツンとした刺激に変わりやすいのです。
この刺激が苦手意識につながることもあります。
ベルガモット精油を長く楽しむための保管方法
精油の香りを長く楽しむためには、保管方法にも少し気を配ることが大切です。
- 開封後の期限
開封後半年を目安に使いきりましょう。
まるで果物が風味を失うように、精油も少しずつ変化します。 - 保管の基本
使用後はキャップをしっかり閉め、太陽の光や温度変化の影響を受けにくい冷暗所に保管しましょう。
精油の劣化チェック法
ふと香りを嗅いだとき、「前よりも強く感じる」「何だか違う」と思ったら、精油が劣化しているサインかもしれません。
ティッシュに1滴垂らし、少し時間をおいてから香ってみてください。
爽やかさのあとに油っぽさや古い匂いが残るなら、それは酸化のサインです。
そんなときは、もったいないと感じると思いますが、潔く諦めて、新しい精油に切り替えることをおすすめします。
\CHIKAKOの愛用アイテム/
私は冷蔵庫には入れず、温度変化が少ない棚の中で「精油専用の木製保管ボックス」に入れて管理しています。
精油を光や温度差からしっかり守ってくれるのでおすすめです!
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香りと品質を長持ちさせる精油の正しい保管方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
方法3:精油をブレンドして香りの印象をやわらげる

ベルガモットの香りをやわらげるには、他の精油とブレンドして香りの印象を整える方法があります。
苦手な苦味や刺激をそのままにするのではなく、あなたが好きなアロマ精油の香りの力でベルガモットをやさしく包み、心地よく変身させてあげるイメージです。
そうすることで、ベルガモットの個性を大切にしながらも、より受け入れやすく、穏やかで心地よい香りに変わりますよ。
ベルガモットを心地よく変身させるコツ
ベルガモットの「少し刺激的」「苦い」と感じる部分をやわらげるには、「柔らかさ」や「安定感」を持つ香りを1滴だけプラスするのがポイントです。
たった1滴のブレンドでも、香りの印象は大きく変わります。
あなただけの心地よい香りを見つけて、ベルガモットを好きになってあげましょう。
初心者向け:心を包み込むブレンドレシピ
ベルガモットのビターさが気になるときは、このレシピのように甘さや花の香りを重ねると、全体がふんわりとまろやかになります。
ディフューザーで香らせると、気持ちがほっとゆるむ穏やかな時間が流れます。まずはこのレシピから、試してみてくださいね。
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まとめ|ベルガモットの香りが「苦手」なのは、心と体からのサイン
この記事では、ベルガモットの香りを「苦手」と感じる理由や、その印象を変えるための3つの具体的な方法について解説しました。
香りの「苦手」は、決して悪いことではありません。
それは、あなたの心と体が発する「大切なサイン」です。
この記事でお伝えした大切なポイント
- サインを受け取る:香りの「好き・苦手」は、心や体の状態によって変わるもの。苦手と感じるのは、あなたの感覚がきちんと働いている証拠ですよ。
- 無理はしない:ベルガモットの「ほろ苦さ」は成分由来の自然な特徴です。無理に克服しようとせず、今の自分に合う距離感で楽しみましょう。
- 慣らし方:香りは少しずつ慣れていくもの。短い時間でふわっと香らせることで、心地よさが静かに増していきます。
- 品質が大切: 使用後はキャップをしっかり閉めて、直射日光や高温多湿を避けた冷暗所に保管しましょう。温度変化の少ない場所を選ぶことで、香りを長く楽しめます。
- ブレンドの魔法:精油をブレンドすると香りの印象が変わります。ラベンダーやゼラニウムなど、お好きな精油を加えて、自分だけの心地よい香りのブレンドを見つけましょう。
香りとの付き合い方に、正解も急ぎもありません。
その日のあなたの心や体の状態に合わせて、無理のない範囲で、ベルガモットの香りを取り入れてみてください。
きっと、あなたらしい使い方が見つかりますよ◎
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この記事でベルガモットの香りの不思議なサインについて知ることができたら、次はさらに深く、その魅力を掘り下げてみませんか。
精油が持つ様々な働きや、ブレンドのコツを知ることは、あなたの香りの世界をより豊かに広げてくれますよ。
気になる記事をのぞいて、あなたのベルガモットとの素敵な出会いをさらに深めてみてくださいね。
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執筆・監修者情報
佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト
過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。
【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。
心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。
*ご利用にあたっての注意点*
当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。
■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。
■精油のご使用について
精油は医薬品ではありません。アロマセラピーは医療行為ではないため、当ブログの内容は治療や診断を目的とするものではありません。 体質や体調にご注意の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご使用ください。







