柚子風呂ピリピリの原因は?痛い理由と対処法、アロマで楽しむ方法も解説

柚子風呂でピリピリ感じたことはありませんか?
湯気の中に広がる、さわやかで少し懐かしい柚子の香り。
体は温まるのに、思いがけない刺激に戸惑った方もいるかもしれませんね。
実は、柚子湯のピリピリには理由があります。
この記事では、柚子風呂のピリピリと痛い理由や痛い時の対処法をはじめ、柚子精油での楽しみ方や冬至に柚子湯に入る意味までわかりやすく解説します。
この記事で分かること
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目次
柚子風呂でピリピリする理由とは

柚子風呂でピリピリとした刺激を感じる主な原因は、柚子の皮に含まれる「リモネン」という成分です。
リモネンは、柚子の爽やかな香りのもとになる成分。
一方で、油となじみやすく、肌の表面の油分を落としやすい性質があります。
私たちの肌の表面には、乾燥や外部刺激から守るための油分の膜(バリア機能)があります。
柚子に含まれる成分は、この油分の膜に作用しやすいため、肌のバリアが一時的に弱まり、刺激としてピリピリ感じることがあるのです。

CHIKAKO
柚子湯で肌が痛い状態は、肌が刺激を受けやすくなっているサインなんですよ。
次のような場合は、特に刺激を感じやすくなります。
柚子風呂でピリピリしやすい人の特徴
- 肌が乾燥している、カサついている
- 傷やあかぎれがある
- 子どもや敏感肌の人
- お湯の温度が高すぎる(41度以上)
- 柚子を刻んだり、強く揉んだりしている
しかし、柚子風呂でピリピリしても、ほとんどの場合は心配いりません。
ぬるま湯で洗い流すだけで、数分〜30分ほどで落ち着くことがほとんどです。
柚子風呂のピリピリとアレルギーの違い
ほとんどのピリピリは、リモネンによる一時的な刺激です。ただし、数時間後や翌日になってから強いかゆみや赤みが出る場合は、アレルギー反応の可能性があります。特に、「古くなった柚子」や「お湯の中で強く揉んだ柚子」は、成分が酸化しやすく、アレルギーを引き起こしやすくなるという報告もあります。症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せず、皮膚科に相談しましょう。
柚子風呂で痛いときの対処法

柚子風呂で痛い、ピリピリ、ヒリヒリすると感じたら、できるだけ早く対応しましょう。
その刺激は、肌のバリア機能が一時的に弱っているサイン。
次のステップでケアしておくと安心です。
ぬるま湯でやさしく洗い流す
柚子の成分が肌に残らないよう、やさしく洗い流します。
- シャワーの真水、または38度以下のぬるま湯を使う
- 手のひらでなでるように流す
- たっぷりの水で、ゆっくりと洗い流す
※石けんでゴシゴシ洗ったり、タオルでこすったりするのは避けましょう。
刺激を受けている肌にとって、摩擦そのものが負担になります。
白色ワセリンで保護する
洗い流しても赤みやヒリつきが残る場合は、冷たい水で絞ったタオルを当てて、軽く冷やします。
落ち着いてきたら、白色ワセリンなど不純物の少ないワセリンを、薄く伸ばして塗りましょう。
ワセリンで油分の膜をつくることで、外部刺激から肌を守り、肌が自分の力で整いやすい状態をサポートできます。

CHIKAKO
肌がピリピリした日は、化粧水や美容液を重ねず「ワセリンだけ」でも十分です◎
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皮膚科を受診したほうがよい場合
次のような症状が見られる場合は、柚子風呂による一時的な刺激ではなく、肌トラブルが起きている可能性も考えられます。
- 洗い流して1時間以上たっても赤みが引かない
- 蕁麻疹のような腫れや強いかゆみが出てきた
このような時は、無理をせず、早めに皮膚科で相談してください。
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実は私自身も、過去に、柑橘系の精油で入浴し、足が真っ赤に腫れてしまったことがあります。そのときの失敗談と、今だからわかる注意点を、こちらの記事で詳しく書いています。よかったらあわせて読んでみてくださいね。
柚子風呂でピリピリしない方法はある?

柚子風呂でピリピリしないための方法をご紹介します。
ポイントを押さえれば、肌への刺激を抑えながら柚子の香りを楽しめます。
柚子は丸ごと、そっと浮かべる
柚子風呂でピリピリしない方法の基本は、柚子を傷つけないこと。
柚子を刻んだり、ネットの中で揉んだりすると、刺激になりやすい成分が一気にお湯に出てしまいます。
おすすめは、柚子を丸ごと、そのまま湯船に浮かべるだけ。
これだけで、柚子風呂のピリピリ感は大きく抑えられます。
香りが弱いと感じた場合は、揉むのではなく柚子の個数を増やしましょう。

CHIKAKO
私は小さいころ、湯船で柚子やみかんを潰すのが好きで、ピリピリしながらもつぶして遊んでいました。
でも、実はそのピリピリが嫌で、柚子湯やみかん湯自体はあまり好きじゃなかったんです。
そのピリピリを自分で作り出していたことを、アロマを勉強して知りました。自業自得だったんですよね(笑)。
お湯の温度は38〜40度のぬるめに
柚子風呂でピリピリしない方法として、お湯の温度も重要です。
熱すぎるお湯は、肌のバリア機能を弱め、刺激を感じやすくしてしまいます。
適温は、38〜40度のぬるめ。
ぬる湯にゆっくり浸かることで、体はしっかり温まり、肌への刺激も減らせます。
入浴は10〜15分、最後に上がり湯を
柚子風呂でピリピリしない方法として、入浴時間にも注意しましょう。
長時間入浴すると、刺激成分が肌に触れる時間が長くなります。
入浴は、10〜15分程度がおすすめです。
お風呂から上がる前に、真水またはぬるま湯で軽く流す「上がり湯」をすると、肌に成分が残りにくく、より安心です。
柚子風呂は「夜」がおすすめ
柚子の皮には、ごく少量ですが紫外線に反応する性質をもつフロクマリン類が含まれています。生の柚子を揉んだり、多く入れた場合、強い日差しによって、まれに肌が敏感に反応することがあります。そのため、柚子風呂は夜に楽しむのがおすすめです。
柚子のアロマ精油でも柚子風呂を楽しめる!

生の柚子で刺激を感じやすい人も、柚子精油なら香りを楽しみながらお風呂に入れます。
少量でも浴室いっぱいに香りが広がるのが魅力です。
ここでは、柚子精油で柚子風呂を楽しむ2つの方法と、安全に使うためのポイントをご紹介します。
湯船で柚子精油の香りを楽しむ方法(アロマバス)
湯船で柚子精油を使うときは、そのまま入れず、必ずオイルや天然塩と混ぜましょう。
こうすることで、肌への刺激を抑えながら香りを楽しめます。
バスオイル(乳化剤)と混ぜる方法
バスオイルに柚子精油を混ぜることで、肌をやさしく包み込み、香りがふんわり広がります。
乾燥しやすい季節でも、肌を守りながら入浴タイムを楽しめます。
材料
- バスオイル(乳化剤):大さじ1
- 柚子精油:2〜3滴
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乳化剤を使ったバスオイルの作り方は、こちらの記事「バスオイルを手作り!乳化剤を使った「なめらか入浴剤」で至福のアロマ時間」で紹介しています。
天然塩(バスソルト)と混ぜる方法
天然塩に柚子精油をなじませて湯船に入れると、やさしい柚子の香りが広がります。
自宅に塩があれば、簡単に柚子風呂を楽しめます。
材料
- 天然塩:大さじ2〜3
- 柚子精油:2〜3滴
バスソルトの作り方や注意点は、こちらの記事「バスソルトを手作り!伯方の塩とアロマで作る入浴剤レシピと注意事項」で紹介しています。
精油は水に溶けないため、そのまま湯船に垂らすとお湯の表面い浮かびます。それは肌に高濃度で触れてヒリヒリする原因になるので、厳禁。
しかし、天然塩やバスオイルと混ぜることで、お湯全体にやさしく香り成分が広がり、肌への刺激も和らぎます。特にバスオイルを使うと、精油がしっかりお湯となじむため、乾燥しやすい季節でも安心して香りを楽しめるのでおすすめです。
洗面器で柚子の香りを浴室に広げる方法
肌が敏感な人や、小さな子どもと一緒の入浴では、湯船に入れず、香りだけを楽しむ方法が安心です。
洗面器で柚子の香りを浴室に広げる方法
- 洗面器に熱めのお湯(60度前後)を入れる
- 柚子精油を1〜2滴垂らす
- 浴室の隅や手の届かない場所に置く
湯気とともに、やさしい柚子の香りが浴室全体に広がります。
アロマディフューザーのような感覚で楽しめます。
注意
洗面器の水面には精油が高濃度で浮いています。体にはかけず、そのまま排水口に流しましょう。
柚子精油を安全に使うための注意点
柚子精油は水に溶けないため、柚子精油をそのまま湯船に入れるのは避けましょう。
直接入れると、
- 水面に浮いたまま広がらない
- 肌に触れた部分だけに高濃度で付着する
といった状態になり、ヒリヒリ感の原因になることがあります。
また、柚子精油には作り方の違いによって特徴があります。
柚子精油の作り方による特徴の違い
- 圧搾法(果皮を搾って抽出する方法)
果皮由来の成分が多く、肌が敏感な方は、湯船でピリピリしやすい傾向があります。また、ごく少量ですが紫外線に反応する光毒性成分を含むこともあり、使用後は直射日光を避けると安心です。 - 水蒸気蒸留法(蒸気で香りを抽出する方法)
比較的肌にやさしく、ピリピリしにくい。
国内で販売されている多くの柚子精油はこの方法で作られています。
どちらの製法も良し悪しはありません。自分の使い道に合わせて選びましょう。
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生活の木薬草香園(現在は閉園)でラベンダー精油の蒸留体験をしました。蒸留の仕組みに興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
冬至に柚子湯に入るのはなぜ?

冬至に柚子風呂に入るのはなぜかというと、香りの強い柚子で体を清め、新しい運気を迎えるために、昔から楽しまれてきた冬の風習です。
ゆったりと柚子の香りに包まれながら体を温める時間は、心もほっとほぐれるひととき。
寒い冬のセルフケアとして、自分へのごほうびのように楽しめます。
冬至の「禊(みそぎ)」で運気を整える
冬至は一年で昼が最も短い日。
昔の人は、この日を「太陽の力が回復する大切な節目」と考え、香りの強い柚子で体を清める禊(みそぎ)を行っていました。
また、柚子(ゆず)は「融通(ゆうずう)がきく」に通じ、物事がスムーズに回るようにという願いも込められています。
体と心をほぐす冬至の柚子風呂
柚子の香りと温かいお湯に包まれる時間は、まるでごほうびのよう。
寒い日でも、心も体もほっとほぐれて、ゆったりとリラックスできます。
- 柚子のさわやかな香りに包まれて、気持ちが落ち着く
- 温かいお湯にゆっくり浸かり、寒い季節の冷えをやわらげる
- 年末の忙しい時期には、自分をねぎらうセルフケアとして楽しめる

CHIKAKO
柚子の香りと温もりに包まれると、寒い冬でもほっと温まり、幸せなひとときを味わえますよ。
柚子風呂ピリピリの原因と対処法まとめ
この記事では、柚子風呂のピリピリする理由や痛い時の対処法をはじめ、柚子精油での楽しみ方や冬至に柚子湯に入る意味まで解説しました。
この記事のポイント
- ピリピリの原因は柚子の皮に含まれる「リモネン」という成分
- 痛いときはぬるま湯で洗い流し、白色ワセリンで保護してケア
- 柚子は丸ごと浮かべ、38〜40度のぬる湯で10〜15分が基本
- 精油ならバスオイルや塩と混ぜて使えば、肌に優しく香りを楽しめる
- 洗面器に精油を垂らす方法なら、敏感肌の方でも安心
肌の調子や体調に合わせて取り入れれば、柚子のやさしい香りとともに、心までふっとゆるむ時間を楽しめます。
この季節ならではの香りに包まれながら、自分の肌に合った心地よい入浴習慣を見つけてみてください。
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柚子精油やアロマのことを知れば知るほど、お風呂時間がより楽しく、心地よく感じられるもの。
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執筆・監修者情報
佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト
過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。
【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。
心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。
*ご利用にあたっての注意点*
当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。
■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。
■精油と天然石のご利用について(安全に関する重要事項)
アロマセラピーで使用する精油、および天然石やパワーストーンは、医療機器、医薬品、または治療法ではありません。当ブログの内容は、病気の治療や診断を目的とするものではなく、特定の健康状態や病状に対する効果を断定することはできません。
- 精油の使用について: 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。
- 体調変化について: 万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、専門家の指導を仰ぎ、医師にご相談ください。




