アロマに睡眠効果はない?眠れない夜におすすめの精油と寝る時の使い方

「ラベンダーを使っても全然眠れないんです・・・」
サロンでこんな相談をよく受けます。
実は、アロマで眠れないのは、あなたの今の状態と、香りや使い方が合っていないというケースがほとんどです。
この記事では、アロマに睡眠効果がないと感じる理由と眠れない夜に試してほしいおすすめの精油、寝る時のアロマの使い方について解説します。
この記事で分かること
スポンサーリンク
アロマに睡眠効果がないって本当?

「アロマに睡眠効果はない」と思っている方は本当に多いと感じています。
アロマは医薬品ではなく、睡眠薬のように「使えばすぐ眠れる」ものではありません。
そのため、どんなに評判の良い香りでも、期待したほど変化を感じられない夜があっても不思議ではないのです。
私自身も、眠れない夜が続いたときに「睡眠に良い」と聞いたアロマを試し、「全然眠れない」「やっぱり気休めなのかな」とがっかりした経験があります。
今思えば、「これで眠れるかも」と期待しすぎて、気持ちが少し高ぶっていたのかもしれません。
でも後から気づいたのは、アロマが合わなかったのではなく、「アロマを使えば眠れる」と思い込んでいたことでした。
アロマの本来の役割は、脳を強制的に眠らせることではなく、眠りに向かいやすい心と空気を整えること(環境調整)。
つまり、アロマは「眠らせるスイッチ」ではなく、心地よい夜へ気持ちを切り替えるためのサポート役なのです。
アロマに「睡眠効果がない」と感じる5つの理由

アロマに睡眠効果がないと感じる理由について、お客様とのやり取りから見えてきた代表的なケースを5つ紹介します。
「睡眠=ラベンダー」というイメージで香りを選んでいる
「眠れないときはラベンダー」と思っていませんか?
でも実は、人によって眠れると感じる香りは違います。
- ラベンダーで眠れると感じる方
- ベルガモットやスイートオレンジで眠れると感じる方
- ペパーミントやレモングラスのすっきり感で眠れると感じる方
実は、サロンのお客様ではラベンダーでは眠れない方でも、「ペパーミント」や「レモングラス」で眠れると感じる方が多くいらっしゃいます。
アロマ精油を選ぶときは、つい「効能」に目がいきがちです。
しかし、まずは「この香りで眠れそうか」「リラックスできるか」という自分の感覚を優先して選んでみましょう。
香りが強すぎると脳が活動モードに
「たくさん香らせた方が効くはず!」と、ディフューザーに精油をたっぷり入れていませんか?
実は、香りが強すぎると、逆に目が冴えてしまう場合があります。
香りには「低濃度では眠れそうな心地よさを感じやすく、高濃度では刺激を強く感じやすい」という二面性があります。
研究でも次のような傾向が見られることが分かっています。
- 0.01%ほどのごくわずかな香りで、心地よさを感じやすい
- 1%以上の濃度では、逆に脳がシャキッと覚醒状態に傾く
そのため、アロマ精油は少量から使い始め、かすかに香る程度を目安にしましょう。
物足りないと感じても、まずはその濃度で様子を見て、調整するのがおすすめです。
嫌いな香りを我慢して使っている
「ラベンダーは安眠に良いって聞いたから…」と、本当は苦手な香りを我慢していませんか?
嗅覚は、感情や記憶を司る脳の部分と深くつながっています。
そのため、「不快」と感じる香りはリラックス感を妨げることがあります。
つまり、「効能があるから」と無理に使うよりも、自分が眠れると感じる香りや心地よい香りを選びましょう。
香りと過ごす時間が、よりリラックスしやすくなります。
「眠れない夜だけ」に使っている
眠れなくて困っているときにラベンダーを嗅ぎ、また眠れずにもう一度…ということはありませんか?
実はこの行動を繰り返すと、脳はその香りを「眠れないイヤな時間」と結びつけて覚えてしまう場合があります。
すると、次に同じ香りを嗅いだだけで無意識にドキドキしてしまうことがあります。
そのため、香りは眠れない夜だけでなく、普段のリラックスタイムから取り入れるのがおすすめです。
「落ち着いた夜のひととき」と香りを結びつけることで、安心感のサインとして働きやすくなります。

CHIKAKO
香りは特別な日のものではなく、日常の一部にしてしまうのがポイント◎
読書やお茶の時間など、リラックスタイムに香らせてみてくださいね。
精油ではなく合成香料を使っている
「アロマオイル」として売られているもの、全部同じだと思っていませんか?
実は「精油(エッセンシャルオイル)」と「合成香料」はまったく別物です。
- 精油は植物から抽出された数百種類もの芳香成分が集まった複雑な香り
- 合成香料は人工的に作られた香りで、自然な深みや心地よさが異なる
香りの豊かさや使い心地を重視するなら、パッケージに「精油」「エッセンシャルオイル」「100%天然」と書かれたものを選ぶのがおすすめです。
眠れない夜におすすめのアロマ精油7選
眠れない夜にアロマ精油の香りを取り入れることで、心と体を落ち着かせる時間を作ることができます。
ここでは、「眠れない原因」に合わせて選べる精油を7つご紹介します。
気持ちが張りつめているときに
「疲れすぎて体がガチガチ」
「心がドキドキしてなかなか落ち着かない」
一日中緊張が続くと、夜になっても気持ちが張ったままになりがちです。
そんな夜には、やわらかさや安心感を感じやすい香りを取り入れるのがおすすめです。
ラベンダー

古くから「落ち着きの香り」として親しまれてきた精油。
学名が Lavandula angustifolia であることを確認しましょう。
種類によって香りの印象が変わることがあります。
詳細はこちら→ラベンダー
イランイラン


CHIKAKO
アロマセラピーを学び始めたばかりの頃、ボランティアで通っていた介護施設では、夜のリラックスタイムにイランイランが使われていました。
「安眠といえばラベンダー」という思い込みがあった私は、「ラベンダーじゃないんだ!」と驚いたのを今でもよく覚えています。
考え事が止まらず頭が重い夜に
「今日あったことを何度も思い出してします」
「明日への不安で頭がいっぱい」
頭の中で考えがぐるぐる回る夜には、すっきり感や静けさを感じやすい香りが向いています。
レモングラス

サンダルウッド(白檀)

暑さやイライラで寝付けない夜に
「部屋が蒸し暑くて不快」
「怒りやイライラが収まらない」
「考え事が多くて頭が休まらない」
体や頭が熱く感じたり、思考が止まらず高ぶっている夜には、すっとした香りで気分を切り替えるのがおすすめです。
ペパーミント

ベルガモット

心が沈んだり不安を感じたりする夜に
「なんだか寂しい」
「気分が落ち込んで元気が出ない」
そんな夜には、心を温める香りがおすすめです。
スイートオレンジ

男性にも取り入れやすい香り
「男性でも使いやすい香りはある?」
「甘すぎる香りはちょっと苦手…」
そんなときは、甘さ控えめで落ち着いた香りを選ぶのがおすすめです。
おすすめの香りはこの3つです
- ベルガモット:爽やかな柑橘系で、男性も取り入れやすい香り
- ペパーミント×スイートオレンジ:すっきり感とやわらかさのバランスが良いブレンド
- イランイラン×サンダルウッド:落ち着いた香りで、静かな夜の雰囲気を演出しやすい

CHIKAKO
イランイランは男性にも人気のある香りです◎
ポイント
香りは濃すぎると気になったり、逆に落ち着きにくく感じることがあります。
まずはごく少量で香りを楽しみましょう。
アロマの寝る時の使い方

アロマの寝る時の使い方は、「眠るための香り」としてではなく、香りそのものを楽しむ時間として取り入れるのがおすすめです。
香りに意識を向けることで、自然に心と体が落ち着き、夜のリラックスタイムを作りやすくなります。
香りを取り入れるポイント
アロマ精油を眠れないときだけ使うと、脳が「眠れない焦り」と結びつくことがあります。
そのため、普段から香りをリラックスタイムに取り入れるのがおすすめです。
寝る前の読書やストレッチ、温かい飲み物など、落ち着く行動と一緒に香りを取り入れることで、自然に「この香り=ほっとできる時間」という感覚が身につきます。
香りを楽しむことで、意識しなくても自然と心と体が休息モードに切り替わります。
ディフューザーやアロマスプレーで香りを楽しむ
香りを手軽に取り入れるなら、ディフューザーやアロマスプレーがおすすめです。
寝る前のリラックスタイムに、自然に香りが広がることで心と体を落ち着けやすくなります。
ディフューザー

- 就寝の30分〜1時間前に部屋全体に香りを広げると、自然と落ち着ける空間が作れます。
- 香りは少量(1〜2滴)から始めましょう。
- 枕元に直接置かず、部屋の中央や風通しのある場所に置くのがおすすめです。
- 枕元や小さなスペースならアロマストーンに1〜2滴垂らすのもおすすめ。
アロマスプレー

- ディフューザーを置けない場所では、寝具や枕に1〜2プッシュで香りをやさしく漂わせるのもおすすめです。
- 「スプレー→ベッドに入る」という行動をセットにして習慣にすると、香りが自然にリラックスのサインとして働きます。
あわせて読みたい

CHIKAKO
アロマ精油は1種類でも大丈夫ですし、好みの精油を組み合わせると、さらに心地よい空間が作れます。
色々試して、あなたにぴったりの香りや使い方を見つけてみてくださいね。
スポンサーリンク
アロマに睡眠効果がないと感じる理由まとめ
この記事では、アロマに睡眠効果がないと感じる理由と眠れない夜におすすめの精油、寝る時のアロマの使い方について解説しました。
この記事のポイント
- アロマは眠らせる薬ではなく、心地よい夜を整えるサポート
- 効能より好み重視で、自分が心地よい香りを選ぶ
- 香りはかすかに漂う程度が最適、1〜2滴から調整しながら使う
- 眠れない夜だけでなく、普段からリラックスタイムに取り入れる
- アロマ精油は100%天然を選び、香りの心地よさを楽しむ
アロマは「眠らせる魔法の薬」ではありません。
香りに意識を向けて、ゆったりと深呼吸するひとときを作ってみましょう。
自然と体も心もゆるんでいくのを感じられるはずです。
参考文献
- ラベンダーの香りと神経機能に関する文献的研究
由留木 裕子(関西医療大学大学院 保健医療学研究科)/ 鈴木 俊明(関西医療大学 保健医療学部 臨床理学療法学教室) - ラベンダー精油のストレス緩和作用について 〜アロマをほんのり漂わせることでリラックス〜
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)「アロマテラピー最新研究 Vol.4」
スポンサーリンク

執筆・監修者情報
佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト
過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。
【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。
心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。
*ご利用にあたっての注意点*
当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。
■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。
■精油と天然石のご利用について(安全に関する重要事項)
アロマセラピーで使用する精油、および天然石やパワーストーンは、医療機器、医薬品、または治療法ではありません。当ブログの内容は、病気の治療や診断を目的とするものではなく、特定の健康状態や病状に対する効果を断定することはできません。
- 精油の使用について: 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。
- 体調変化について: 万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、専門家の指導を仰ぎ、医師にご相談ください。




