レモングラス精油の禁忌や注意は?妊娠中に使えないといわれる理由も解説

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レモングラス精油の禁忌や注意は?妊娠中に使えないといわれる理由も解説

レモングラス精油は、ハーブらしい生命力のある香りと、レモンを思わせる爽快感を併せ持つ人気のアロマです。

また、その清々しい香りは、アウトドアシーンでも幅広く愛用されています。

しかし、ネットで「レモングラス精油」と検索すると、「禁忌」「妊娠中はダメ」「副作用」といった言葉が目に入り、「本当に使っていいのか迷う」という声をいただきます。

こんな疑問を抱くのは自然なこと。

特に、妊娠中や肌が敏感なときは、体に入れるものや肌に触れるものに慎重になりますよね。

この記事では、レモングラス精油の禁忌や注意点妊娠中・授乳中に「控えたほうがよい」と言われる理由、そして暮らしの中で安心して楽しむ方法などについて、アロマセラピストの視点で分かりやすく解説します。

アロマセラピスト
CHIKAKO

この記事が、レモングラス精油の香りを安心して楽しめるきっかけになると、うれしいです。

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レモングラス精油の禁忌と注意とは?

レモングラス精油には、禁忌はとくにありません

しかし快適に楽しむための注意すべきポイントは、「肌への強い刺激」と「妊娠中などデリケートな時期の使用の2点です。

▶レモングラスの香りの魅力や働きについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

それでは、この2つの注意点について詳しくみていきましょう。

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アロマ精油(エッセンシャルオイル)は、植物の力をぎゅっと集めた濃縮エッセンスです。
誤った使い方をすると、肌に刺激や違和感を覚える場合があるため、取り扱いには注意が必要です。
精油を使う上での「飲用禁止」や「火気厳禁」といった一般的な禁忌や注意点については、[精油の一般的な禁忌と注意点]のページをご覧ください。

注意① 肌への強い刺激

レモングラス精油の注意点として一番気を付けたいのが、「肌への刺激」です。

レモングラス精油を入れたマッサージオイルを使って、肌が「ピリッ」と感じたという人もいます。

そのピリッとした刺激は、精油の性質によるもので、原因は「濃度の高さ」です。

レモングラス精油には、香りの冴えを生むシャープな成分(アルデヒド類)が豊富に含まれています。

アルデヒド類は肌のバリアをすり抜けやすく、希釈が濃いとピリッとした刺激を感じやすいのです。

刺激を感じたら使用をやめ、オイルなどでやさしく拭き取った後、洗い流しましょう

また、精油の原液が付いた場合は、大量の水で洗い流しましょう
(出典:アロマ環境協会「安全に楽しむために」

光毒性の心配は?
レモングラス精油は、レモンやグレープフルーツといった柑橘系精油に含まれる光毒性成分(フロクマリン類)をほとんど含まないため、塗布後に紫外線を浴びても光毒性(シミや炎症)のリスクはほぼありません
ただし、刺激を感じやすい精油であるため、塗布後は念のため直射日光を避けるのが無難です。

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光毒性のある精油としてベルガモットがあります。
興味のある方は、こちらの記事「ベルガモットの禁忌って何?光毒性や体質別の注意点とプロが教える安全な使い方」もあわせてご覧ください。

デリケートな時期の注意| 妊娠中・授乳中・生理中など

レモングラス精油の注意点で特に多くの人が注目するのが、妊娠中や授乳中、生理中などの体が繊細になる時期です。

基本は使用を控えるか、医師や専門家のアドバイスを受けて判断することです。

レモングラス精油に特別な毒性はありませんが、感受性が高い時期は普段は気にならない成分にも反応しやすく、思わぬトラブルに繋がることがあります。

妊娠中に精油を控える理由

精油の成分は分子が小さく、肌から吸収されやすい性質があるため、念のため妊娠中の使用を控えることが推奨されています。

特に香りの強いレモングラス精油は、つわりの時期に香りが刺激になりやすいことも。

芳香浴で楽しむ場合も、通常より控えめな量(1〜2滴程度)にするのが安心です。

生理中(過多月経)の使用について

生理中にアロマ精油の香りを楽しむのは気分転換になりますが、レモングラス精油のようなシャープな香りは、感受性が高まっている時期には、香りの刺激が強すぎると感じることがあります。

また、体調によっては、香りの感じ方がいつもと異なる場合もあります。

違和感があるときは、香りを使うのをやめましょう。

アロマセラピスト
CHIKAKO

レモングラス精油は、適切な濃度(特に肌への使用は低濃度)と、体調に合わせた使い方を守れば、安心して楽しめる精油です。
この2つのポイントを念頭に置いて、使ってみてくださいね。

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私が主宰しているアロマサロンでは、生理中も安心してアロマトリートメントを受けていただきます。
興味はあるけれど、「生理中でも受けて大丈夫?」と気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
▶「生理中でもアロマトリートメントはOK?知って安心、メリットと注意点

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レモングラス精油を安心して使うための方法

レモングラス精油の安全な使い方のポイントは、「濃度の高さ」です。

アロマ精油は、濃度が高いまま使うと刺激になりますが、適切に薄めて濃度を低くすれば、やさしく軽やかな香りを楽しめます

とくに精油を肌に使うときは、低濃度で使うことがポイントです。

肌に使うための推奨濃度(0.7%以下)

おすすめの濃度は「0.7%以下」です。
アロマ環境協会では「1%以下」が一般的な目安とされていますが、それよりも低い数値での使用が望ましいとされることから、レモングラス精油は刺激が強いタイプの精油であることが分かります。
 
なお、この0.7%以下という具体的な推奨濃度は、精油の安全性の研究で国際的に知られるロバート・ティスランド氏の専門的な見解に基づくものです。
精油を安全に楽しむための参考にしてみてください。

【表】肌に使う際の精油の滴数と濃度の目安

適用方法精油の滴数
(植物油10mLあたり)
濃度の目安
一般的なマッサージオイル1滴約0.5%
(推奨は0.7%以下)
初めて使う場合・肌が敏感な時期0.5滴〜1滴未満
(※とても少量)
約0.25%
(低濃度が安心)
アロマセラピスト
CHIKAKO

例えば、植物油 10mL に精油を1滴 加えると、濃度は 約0.5% になります。
植物油 7mL に1滴 の場合は、濃度が 約0.71% です。

精油はとても濃度が高いので、まずは これくらいの低めの濃度からスタート すると良いです◎

初めてレモングラス精油を使うときや濃度を上げて使用したいときは、使用前にパッチテストをしておくと安心です。

パッチテスト後、赤みやかゆみがなければ使用OKです。

違和感があれば使用は控えてください。

また、肌が敏感なときは、いつもより刺激にも敏感なので、低い濃度にするなど調整して使用するようにしましょう

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パッチテストのやり方は、こちらの記事をご覧ください。

楽天市場でレモングラス精油を見る

よくある質問

レモングラス精油を使うときによく聞かれる質問を、まとめました。

アロマのレモングラスは禁忌ですか?使うときの注意点は?

絶対に使えない「強い禁忌」はありません。
ただし、高濃度での使用は、刺激を感じやすいため濃度に注意しましょう。
妊娠中・授乳中・過多月経の方は控えめに。
肌に使う場合は、0.7%以下に薄めると安心です。

レモングラスのデメリットはありますか?

肌に刺激を感じやすい点です。
レモングラス精油の主成分であるアルデヒド類が強いと、ピリッと感じます。
しかし、しっかり薄めれば、刺激も感じず精油の香りを楽しめます。
レモングラス精油を肌に使う場合は、0.7%以下に薄めると安心です。

レモングラスに合う精油は?

レモングラス精油は、他の精油と相性の幅が広くブレンドしやすい香りです。

朝の目覚めや夜のくつろぎ時間など、シーンに合わせて香りを楽しんでください。

子供やペットがいる空間で芳香浴はしてもよいですか?

小さなお子様(特に3歳未満)は短時間であれば一般的に安心ですが、長時間や強い香りは避け換気を。
猫は精油成分の代謝が難しいため、中毒リスクがあると言われており、基本的に使用不可です。
犬は換気と使用時間に注意が必要です。

レモングラス精油の使用期限は?

開封後は半年以内に使い切るのがおすすめ。
酸化すると刺激になる場合があります。冷暗所で保管し、香りが変わった場合は使用を控えましょう。
こちらの「精油の正しい保管方法~香りと品質を長持ちさせる3つのポイント」もあわせてご覧ください。

まとめ|ルールを知ればレモングラスはあなたの味方になる

この記事では、レモングラス精油の禁忌や注意点妊娠中・授乳中に「控えたほうがよい」と言われる理由、そして暮らしの中で安心して楽しむ方法などについて、アロマセラピストの視点で解説しました。

この記事のポイント

  • レモングラス精油に大きな禁忌はありませんが、「肌への刺激」と「デリケートな時期の使用」の2点に注意が必要です。
  • 肌への刺激は、精油濃度が高いと発生します。ピリッとしたら使用をやめて洗い流しましょう
  • 光毒性成分はほぼ含まれませんが、肌刺激を避けるため、塗布後は念のため直射日光を避けるのが無難です。
  • 妊娠中や生理中は、使用は控えめにし、違和感があれば無理せず専門家へ相談しましょう。
  • 肌に使用する場合の推奨濃度は、刺激を避けるため、0.7%以下にしましょう。

正しい知識と使い方を知れば、レモングラスの香りは心と体にそっと寄り添う味方になります。

ぜひレモングラス精油のクリアで爽快な香りを使って、気分をリフレッシュしたり、集中したいときのサポートに使ってみてくださいね。

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あなたの暮らしを彩る香りのヒントや、他の精油の知識を得ることは、アロマの時間をより豊かにしてくれますよ。

気になる記事をチェックして、あなたの精油の世界をさらに広げてみてくださいね。

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執筆・監修者情報

佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト

過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。

【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。

心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。

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ご利用にあたっての注意点

当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。

■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。

■精油のご使用について
精油は医薬品ではありません。アロマセラピーは医療行為ではないため、当ブログの内容は治療や診断を目的とするものではありません。 体質や体調にご注意の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご使用ください。