乳香と没薬はクリスマスの香り その由来と聖夜を楽しむアロマレシピ5選

クリスマスといえば、どんな香りを思い浮かべますか?
モミの木の爽やかさ、ホットワインのスパイシーな温かさ、焼きたてのアップルパイの甘い香り……
どれも冬ならではの、心がほっこりする香りですよね。
でも実は、クリスマスには、古くから受け継がれてきた「特別な香り」があります。
それが、今回ご紹介する「乳香(フランキンセンス)」と「没薬(ミルラ)」です。
この記事では、なぜ乳香と没薬がクリスマスの香りとして親しまれてきたのか、その歴史や香りの特徴を解説し、初心者の方でも楽しめるアロマレシピをご紹介します。
お気に入りのクリスマスツリーのそばで、2000年前から続く聖なる香りに包まれるひとときを過ごしてみませんか。
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目次
乳香と没薬がクリスマスの香りなのはなぜ?

乳香と没薬がクリスマスの香りとして語られる背景には、約2000年以上前の聖書の物語があります。
クリスマスカードなどで、不思議な装束の3人の男性が贈り物を携えている場面を見たことはありませんか?
彼らは「東方の三賢人」と呼ばれ、イエス・キリストの誕生を祝うために、当時きわめて価値の高かった3つの宝物「黄金・乳香・没薬」を捧げたと伝えられています。
三賢人が贈ったこの3つの贈り物は、単なる高級品ではなく、それぞれに深い象徴的な意味が込められています。
| 贈り物 | 象徴するもの | 現代的な解釈 |
| 黄金 | 王権 | 未来への希望、自分を輝かせる力 |
| 乳香 | 神性 | 清らかな心、祈り、天へと昇る煙 |
| 没薬 | 受難・死 | 永遠の愛、自分を守る強さ、慈愛 |
三賢人が捧げたのは、これからを生きるイエスへの祈りや願いを込めた『心のお守り』だったのかもしれません。
そして、2000年の時を経た今も、これらの香りは私たちの心にそっと寄り添い、内なる輝きを思い出させてくれる宝物のような香りです。
【アロマのミニ知識】「黄金」は白檀だった?
アロマセラピストの間では、三賢人の「黄金」は、実は白檀(サンダルウッド)だったのではないかという説があります。 当時、白檀は「液体の金」と呼ばれるほど希少で、乳香や没薬と同じく儀式で大切に使われていたからです。

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贈り物が3種類とも「香り」だったとしたら……と考えると、なんだかとてもロマンがありますよね!
この記事の後半でご紹介するアロマレシピでは、このサンダルウッドを「第3の香り」として取り入れていきます。
乳香と没薬はどんな香り?
乳香と没薬がどんな香りなのか、少しイメージしてみましょう。
どちらも樹木から採れる「樹脂(じゅし)」を原料としています。
樹皮が傷ついたとき、木が自らを守ろうとして分泌した樹液が固まったもので、その姿から古くは「木の涙」とも呼ばれてきました。
木の生命力が凝縮されたその香りは、私たちの心にも静かなパワーを届けてくれます。
乳香(フランキンセンス)|心を軽くし、毎日を整える

- 香りの特徴
レモンのような爽やかさと、深みのあるウッディな香り。 - 心の変化
深く息を吸い込みたくなるような清々しさで、忙しい気持ちをふわりと緩ませてくれます。
日常の空気をすっと澄ませてくれる、光のような香りです。
▶乳香(フランキンセンス)精油については、こちらの記事「フランキンセンス精油|心と体への作用や使い方、禁忌・注意点」をご覧ください。
没薬(ミルラ)|深い落ち着きと安心感

- 香りの特徴
スモーキーでほろ苦い、どっしりとした落ち着きのある香り。 - 心の変化
外がどれほど賑やかでも、自分の内側を守り、安心感を与えてくれます。一年のがんばりを優しく包み込む、お守りのような香りです。
▶没薬(ミルラ)精油については、こちらの記事「ミルラ精油|心と体への作用や使い方、禁忌・注意点」をご覧ください。

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乳香は気持ちをふわりと『引き上げ』、没薬はどっしりと『落ち着かせる』。いわば光と影のような関係です。この2つを合わせることで、心が真ん中に戻り、深い安らぎと調和が生まれるんですよ。
【さらに深まる】白檀(サンダルウッド)の存在

乳香と没薬に加えて、ぜひ知ってほしいのが「白檀」です。
- 香りの特徴:甘く、静かで、どこまでも深く残るウッディな香り。
- 心の変化:「液体の金」にふさわしい重厚感があり、自分自身の「軸」をそっと整えたいときに。
外の世界から離れ、自分の内側の静けさへと戻る時間をサポートしてくれます。
▶白檀(サンダルウッド)精油については、こちらの記事「サンダルウッド精油|心と体への作用や使い方、禁忌・注意点」をご覧ください。
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香りのルーツ、樹脂そのものを楽しむ「薫香」
聖夜の物語に登場する乳香や没薬。
実はアロマだけでなく、樹脂そのものを焚いて香りを楽しむ「薫香」というスタイルがあります。
実際、私も薫香を楽しんでいるのですが、精油に比べて香りが重く、奥行きがあります。
煙がゆらゆら立ちのぼる様子を眺めていると、「アラブはこんな感じなのかな?」と、エキゾチックな気分に浸っています。
忙しい日常を忘れて、異国の空気に触れるような特別なひとときを楽しんでみるのもおすすめです。
\ 精油とは違う「重厚な奥行き」。樹脂を焚く贅沢を /
ここからは、クリスマスの香りを楽しみたい方へ、精油を使ったアロマレシピをご紹介していきます。
「クリスマスの香り」アロマレシピ5選

「クリスマスの香り」を自宅で楽しむなら、乳香や没薬を他の香りとブレンドするのがおすすめです。
主役を引き立てる「クリスマスの香り」5選
乳香や没薬、白檀と特に相性がよく、クリスマスの雰囲気をより高めてくれる香りをご紹介します。
- オレンジ・スイート(冬の太陽のような温かさ、幸福感)
乳香と合わせると、空間全体がやわらぎ、穏やかで幸せなムードに。 - シナモン(マーケットを思わせるスパイスの甘さ、活気)
没薬のほろ苦さと合わせることで、深みのある大人向けの香りになります。 - モミ(ファーニードル)(ツリーの凛とした空気、森林浴)
森林の爽やかさがあり、室内の空気をすっきりと整えたいときに。 - ベンゾイン(安息香)(バニラのような甘さ、包容力)
白檀や没薬と合わせると、まるで毛布に包まれるような安心感が生まれます。 - ジンジャー(冷えた心を解きほぐすようなスパイス感、温もり)
冬らしい温もりをプラスし、一日の疲れをリフレッシュさせたいときに。
シーン別|クリスマスのアロマブレンドレシピ
クリスマスの香りでお部屋を楽しく彩るアロマブレンドをご紹介します。
- 聖夜の香り|華やかで温かな集まりに
- 乳香 2滴 × オレンジ 2滴 × シナモン 1滴
- 家族や大切な人と過ごす、華やかで温かい時間に。
シナモンのスパイスが、オレンジの甘さを引き立てて心弾む空間を作ります。
- 聖なる森の静寂の香り|自分を見つめる夜に
- 没薬 1滴 × 白檀 1滴 × モミ 2滴
- 没薬と白檀の重厚な香りに、モミの凛とした爽やかさをプラス。
静かな森の中で深呼吸をするような、清らかな安らぎをもたらします。
- 森のクリスマスの香り|澄んだ朝のリフレッシュ
- 乳香 2滴 × モミ 2滴 × ユーカリ 1滴
- 冬の朝の澄んだ空気を思わせる、クリアな香り。
気分転換や、お部屋の空気をユーカリですっきりと整えたいときにおすすめです。
- 温かなお守りの香り|自分を慈しむひとときに
- 没薬 2滴 × オレンジ 2滴 × ジンジャー 1滴
- ジンジャークッキーのような、どこか懐かしく温かい香り。
一日の終わりに、がんばった自分を優しく包み込んでくれる「お守り」のようなブレンドです。
- 感謝の祈りの香り|一年の締めくくりに
- 白檀 1滴 × 乳香 1滴 × 没薬 1滴 × ベンゾイン 1滴
- 三賢人の贈り物を象徴する3つの香りに、ベンゾイン(安息香)のバニラのような甘い余韻を添えて。一年を振り返り、がんばった自分を心から労わる特別な時間に。
分量は1回につき4〜5滴を目安にしています。用途に合わせて調整してください
これらのブレンドは、シーンや気分に応じて、さまざまな場面で楽しむことができます。
続いて、クリスマスのひとときに香りを取り入れる、簡単な方法をご紹介します。
クリスマスに楽しむ、香りの取り入れ方
特別な道具がなくても、ちょっとした工夫でクリスマスの香りは楽しめます。
自宅で簡単にできる4つの方法をご紹介します。
- マグカップで、香りを楽しむ
お湯を入れたカップに精油を1〜2滴。
湯気とともに、テーブルやデスク周りにほのかに香りが立ちのぼります。
仕事の合間や、読書の時間にぴったりの手軽な方法です。 - アロマバスで全身を包む
天然塩にオレンジと乳香を加えた「バスソルト」でゆったり入浴。
一年を振り返りながら、静かに心をほどく時間に。
※注意: シナモンは皮膚刺激が強いため、入浴での使用は控えましょう。 - クリスマスカードに香りを忍ばせて
カードの端や小さな別紙に1滴垂らし、手紙に添えてみてください。
封筒を開けた瞬間、言葉とともに香りもふんわり届きます。
※注意: 直接カードの中央に垂らすと、紙のシミやインクのにじみの原因になります。端っこや、小さなカードに含ませて同封するのがおすすめです。 - ディフューザー以外でも楽しむ
枕元のアロマストーンや、ティッシュに1滴垂らしてバッグのポケットへ。
専用のディフューザーがなくても、自分だけの空間で香りを楽しむのも素敵です。

CHIKAKO
このクリスマスは、乳香や没薬の香りとともに、心に残る静かなひとときを過ごしてみてください。
2000年前から大切にされてきた香りが、あなたに深い安らぎと、新しい年への希望を運んできてくれますよ◎
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乳香と没薬で心満たすクリスマスの香りまとめ
この記事では、なぜ乳香と没薬がクリスマスの香りとして親しまれてきたのか、その歴史や香りの特徴を解説し、初心者の方でも楽しめるアロマレシピをご紹介しました。
この記事のポイント
- 乳香と没薬は、古くから祈りや癒やしに使われてきた、深い物語を持つ香りです。
- 乳香は心を軽やかに整え、没薬は静かな安心感で内側を支える役割を担います。
- 2つを組み合わせることで、気持ちを高めながら落ち着かせる調和が生まれます。
- オレンジやシナモンなどを加えることで、クリスマスらしい温もりある香りに。
- ディフューザー以外にも、日常の中で無理なく楽しめる取り入れ方があります。
香りは、忙しい季節の中で立ち止まるための、小さなきっかけになります。
このクリスマスは、乳香と没薬の香りとともに、自分の心をやさしく満たす時間を過ごしてみてください。
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今回の記事をきっかけに、古代から続く香りの神秘や、星のサイクルがもたらす穏やかなエネルギーをさらに深く知ってみませんか。
興味のある内容があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
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執筆・監修者情報
佐藤千佳子(さとうちかこ)
アロマエサンス 主宰 / 英国IFA認定アロマセラピスト・ラストーンセラピスト
過去に心と体のバランスを崩し、自分を見失った経験を持つ。
【心と体のバランスを導くセラピスト】 アロマセラピー、クリスタルヒーリング、東洋医学(望診法・韓方茶)などの知識を融合。この独自のトリプルアプローチで、乱れた心身のバランスを再構築するサポートを行う。
心と体に向き合い、お客様が本来持つ 自己肯定感 と、ありのままの自分らしさを愛する力を引き出すことに定評あり。
*ご利用にあたっての注意点*
当ブログは、アロマセラピストである筆者の知見に基づき、精油や植物の活用法についてご紹介しています。
■スピリチュアルな解釈について
記事内で触れるスピリチュアルな内容は、科学的な根拠に基づくものではなく、特定の効果を保証するものではありません。あくまで一つの考え方としてお楽しみいただき、ご自身の判断でお役立てください。
■精油と天然石のご利用について(安全に関する重要事項)
アロマセラピーで使用する精油、および天然石やパワーストーンは、医療機器、医薬品、または治療法ではありません。当ブログの内容は、病気の治療や診断を目的とするものではなく、特定の健康状態や病状に対する効果を断定することはできません。
- 精油の使用について: 妊娠中の方、持病をお持ちの方、高齢者の方、医療機関で治療を受けている方は、必ず事前にかかりつけの医師や専門家にご相談の上、ご自身の判断と責任において安全にご利用ください。
- 体調変化について: 万が一、心身に異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、専門家の指導を仰ぎ、医師にご相談ください。






