アロマセラピストが医師と対等に話をするには

今、私が病院での治療と並行し、補完療法を行いたい方が身近にいます。
特にアロマセラピーは、私が絶大なる信頼をおいている療法であること、また、心のケアにも役立つので、一番に取り入れたい療法です。

しかし、薬効成分を持つ精油を治療と並行して取り入れる際は、担当医師の許可が必要になります。

「自然療法は全く取り入れていない病院だし、即拒否されるかな?」と思いながら、医師に「アロマセラピーを・・・」と切り出してみました。

最初は、眉間に皺を寄せていた医師も、数分のやり取りで、アロマセラピーの導入を認めてくださいました。
病院で使用する薬との兼ね合いもあるので、どの精油を使うかについては、化学的側面から医師と一緒に決めることとなり、ただいま使用したい精油をリストにしています。

「セラピストが医師と対等に話をするには、化学です」と、薬学博士であるアロマセラピスト桑波田 日香里先生が、以前おっしゃっていました。

アロマセラピーの勉強で、一番嫌い&苦手なものが「化学」という方が多いと思います。
私もそうでした。

けれど、アロマセラピーを一番活用したいときに、知識がないことで、医師に堂々と説明することができず、取り入れることができなかったり、こっそり使って後悔することにはなりたくないですよね。

苦手なものほど、今、全力で取り組むと、後で必ず自分自身を助けてくれます。
これは、アロマの化学だけでなく、普段の生活で起こることすべてに通じると思います。

今何かに向かって頑張っていて、「どうしても乗り越えられない」「取り組めない」・・ということは、誰にでもあります。

そんなときは、「なぜこれを行おうと決めたのか?」という原点に立ち戻り、思い出してください。
きっとその思いが、今の壁に穴を開ける突破口になるに違いありません。

そして、アロマセラピストを目指す方は、ぜひ「アロマの化学」に果敢にチャレンジしてください。
化学を身につけると、アロマセラピストとしてのあなたの自信を深めてくれますよ。

私たちアロマセラピストが、「正しい知識&正しい使い方」を積み重ねていくことで、アロマセラピーが今よりももっと多くの分野で認知されていくことと、私は信じています。

*精油(エッセンシャルオイル)を使用する際の注意点*
  • 精油は、医薬品ではありません。また、アロマセラピーは医療ではありません。掲載内容を基にアロマセラピーを実践される場合は、自己責任でお願いします。
  • 体質などにより、アレルギーやトラブルが起こる場合があります。精油の濃度や禁忌事項に充分注意し、ご自身の体調や体質に合わせてご活用ください。お肌や心身に不調を感じる場合は、速やかに医師の判断を仰いでください。
  • 妊娠中の方をはじめ、持病がある方、高齢者の方は使用できない精油があります、また、健康状態に気になることがある方や、医療機関で治療中の方は、必ず医師や専門家に相談の上、安全にお使いください。