ヨーロッパでのアロマ事情 

「あなたの鼻を使って、あなたが好きな香りを選ぶ」
「精油は、脳へと伝わり、心身に影響を与える」
「精油は血液内に入り、全身を循環する」
というお話をしてきました。

いよいよ「精油の選び方を」と思ったところ、昔こんなことがあったのを思い出しました。

「アロマセラピーはヨーロッパが本場よね!」
と、学生時代にドイツやフランスを旅行した際、精油を探してお店に行ったのですが、「どこにもない!!!」
やっと見つけたのは、薬局。
しかもどの薬局に行っても、同じある一社の精油しか置かれていなかったのです。

当時、アロマセラピーを学んでいなかったので、
「ポプリオイル(芳香専用)はどこにでもあるのに、精油は手軽に買えないんだ」
と思い、「精油は日本で買おう!」と思ったんですよね。

ローテンブルク

「ヨーロッパに行けば、精油買い放題」と思っていた私ですが、実は「ヨーロッパ」とひとくくりにはできないのです。

それぞれの国の文化が違うように、アロマセラピーが置かれた環境も国によって全く違います。
その違いがあるからこそ、アロマセラピーには多面性があり、一度勉強し出すと、その奥深さに驚かされます。

そこで、今日は全く異なるスタイルでアロマセラピーが発展している3つの国事情についてお話していきますね。

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まずは、メディカルアロマセラピーの最前線をいく「フランス」です。

フランスでは、アロマ精油は薬品として管理され、一般の薬と同じように扱われています。
そのため、医師、薬剤師以外は精油を勧めたり、販売したりできません。

精油を使用したい場合は、医師に書いてもらった処方箋を持って薬局へ行き、その処方箋を元に、薬剤師が精油のブレンドを行います。患者はその処方の指示に従って、アロマを使用します。

自由に精油を購入できる私たち日本人にとっては、不自由に感じますよね。

しかし、処方に基づいているため、安全に、アロマ精油を原液飲用したり、ケアしたい場所に高濃度でオイルを塗布することができます。

アロマセラピーを学ぶと必ず出てくる2人の博士。

「アロマセラピー」という言葉を作った「ルネ=モーリス・ガットフォセ」博士。
博士は、実験室での事故で自分の手をやけどした時に、ラベンダー精油で劇的な治療効果を観察した話は有名です。
そこから精油などをさらに深く研究されるようになり、「アロマセラピー」という言葉を作ったんですよ。

●フランス軍の軍医であった「ジャン=バルネ」博士。
博士は、ラベンダー精油を兵士の重症なやけどや戦傷の治療に使い、精油の約的使用法の発展に貢献しました。

この2人の博士が、フランス人であったこともあり、医療分野で精油が広がっていくきっかけとなったと言われています。

 

次は、私の大好きなドイツ」です。

ドイツでは、「自然療法士(ハイルプラクティカー)」という国家資格があり、アロマセラピーを行うには、この自然療法士の資格が必要です。

自然療法士は、アロマセラピー、ハーブ、ホメオパシーといった植物療法の他、心理療法、オステオパシー、鍼灸などといった幅広い代替療法を併用し、医師と同じように診断や臨床検査などを行うことができるんですよ。
自費診療となりますが、国の医療制度に組み込まれているのが羨ましいです。

 

そして、最後に「イギリス」です。

イギリスは、医療ではなく、代替医療の一つとして捉えられ、美容や心身のリラクゼーションを目的として一般に広まっています。IFA(国際アロマセラピスト連盟)などの伝統ある団体がアロマセラピストの資格を発行していますが、国家資格ではないため、誰でもアロマセラピーを行うことができます。

しかし、アロマセラピストの尽力により、アロマセラピーは、イギリス最初の補完療法となりました。

「Perkin Pearcy&Fraser」の論文によると、約10年前の時点で、イギリスでは、一般医の93%、病院勤務医の70%が、患者さんを代替療法家に 1回以上紹介した経験があるそうなんです。

アロマセラピーは、民間資格であるにも関わらず、医師にも認知していただけているのは、とても羨ましいなと思います。

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日本では、制度環境が近い、イギリス式アロセテラピーが主流となっています。
「病院で処方してほしい」「医療分野でもっと使って欲しい」と、アロマセラピーを勉強し出した頃はよく思っていましたが、免許制でないからこそ、「アロマってこう!」という枠にはめる事なく、自由な発想で、生活のあちこちで使用する事ができるんですよね。

薬としても使用できるアロマ精油だからこそ、アロマが好きな方は、いつでも相談できるアロマセラピストやお店などを見つけておかれることをお勧めします。

精油をもっと身近に!
上手に生活の中に取り入れて行く事で、身体・心・精神がまるごと元気になっていきますよ。

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